3/3 グローバル・ブランディング・セミナーを開催しました

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こんにちは。広報 吉田です。

今日は、3/3(金)に開催した「グローバル・ブランディング・セミナー」のレポートをお届けします。こちらのページより、当日使用した資料を一部ダウンロード頂けます。

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テーマは、「海外でも伝わるブランド構築の手法紹介と、知っておきたい国際商標登録の注意ポイント」です。

>>本セミナーの詳細はこちら

今回は、


第1部 顧客理解に基づくブランディングプロジェクトの進め方と手法

第2部 映像を活用した自社ブランドの発信方法

第3部 知っておくべき、国内・海外における商標登録の注意ポイント


という3本立てでセミナーを実施しました。以下、簡単にセミナーの内容をレポートします。

第1部 「顧客理解に基づくブランディングプロジェクトの進め方と手法」

講師:草薙 晴彦(大伸社グループ株式会社mct 執行役員)

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現在、多くの企業では海外市場への参入や事業所の海外展開などによって、グローバル視点でのブランディングが必要とされています。その際に重要となるのが、自社の強みをどのように「客観的かつ顧客視点」で把握し、どのように強化していくか、どのようにお客さまに伝えていくかということ。草薙からは、事例を用いたB2Bブランディングの考え方や手順、そして、グローバル展開の手法についてのレクチャーがありました。ブランドをグローバル展開する際には、デザインマネジメントの実施および、マネジメントするための組織体制作りが不可欠だと実感いたしました。セミナーの詳しい内容についてはダウンロード資料をご覧ください。

デザインマネジメントについては3/31(金)に「グローバル・デザインマネジメント・セミナー」~最新事例を交えた、BtoB企業のグローバルデザインマネジメントの考え方と手法~として別途セミナーを開催します。ご興味がある方は下記、詳細ページをご覧ください。

なお、第1部の資料はこちらからダウンロードできます。

顧客視点の考え方・ブランディングの手順の詳細をご覧頂けます。

 

第2部「映像を活用した自社ブランドの発信方法」

講師:前田 利継氏(株式会社パシフィックブリッジメディアアンドコンサルティング 代表取締役)

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パシフィックブリッジメディアアンドコンサルティングは、多様な海外向けグローバル動画コンテンツを企画・制作する会社です。

前田氏は、動画はイメージ、声、現場音、文字、グラフィック、音楽で構成されており、ビジネスにおける最強のメッセージツールであり、ブランディングツールだとおっしゃいます。グローバルスタンダードの言語は英語であるにもかかわらず、日本企業はまだまだ英語でのアウトプットが少ないそう。そこで前田氏は、海外へTOP(CEO)メッセージを発信する際には、ぜひ動画を用いて、さらには英語でスピーチすべきだといいます。そうすることで、経営者の考え、企業としての考えが国外にも届き、グローバルブランディングに繋がるそうです。

また、海外に比べ日本の企業は「CEOに対する信頼度が低いという調査結果がある」という話が印象的でした。その理由として、CEOの「顔が見えない」、「何を考えているか分からない」というイメージによるものが原因の一つだと考えられるとおっしゃいます。だからこそ、グローバルにビジネス展開を行う企業は、CEOの英語でのスピーチ動画を制作し、海外の顧客・従業員・投資家への情報発信を積極的に行うべきだと前田氏は話しておられました。

第3部 「知っておくべき、国内・海外における商標登録の注意ポイント」

講師:林 栄二氏・東谷 幸浩氏(正林国際特許商標事務所

グローバル規模でのブランディングの実施や海外への情報発信を行う際、自社を伝えるために新しいロゴマークやキャッチフレーズを作成することがあると思います。その際に、知財の担当者だけではなく制作の担当者にも国内・海外の商標に関する基礎知識が必要となります。そこで今回のセミナーでは、正林国際特許商標事務所のお二人にも講師としてご参加いただきました。

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前半は、弁理士の林栄二氏による国内の商標についての話。商標というと、ロゴマークの印象が強いですが、「立体商標」という人形や飲料の瓶などの、立体物に関しての商標も存在するそう。その他には、商品の包装紙や広告用の看板に使用される色そのものについてや、音楽、音声、自然音からなる、CMで使われるサウンドロゴやパソコンの起動音でも商標をとることができると説明がありました。これには、参加者の皆様も驚かれていました。

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後半は、弁理士 東谷幸浩氏による海外での商標についての話。海外編の内容は主に、国際商標出願の方法についてでした。国ごとに商標を出願を行うという手ももちろんありますが、マドリッド協定議定書(マドリッドプロトコル)を利用することで、一括で国際商標出願を行うという方法もあるそうです。※出願の対象は、98カ国の加盟国(2017年1月時点)。商標出願の手間とコストを削減できるというメリットもありますが、デメリットもあるそうです。その他にも、海外で問題となった商標に関するトラブルの事例紹介もありました。

本セミナーを受講された参加企業の皆様からは

『顧客視点でのブランディングの考え方を取り入れたい』

『英語による会社のPR映像の作成を行いたい』

『海外での商標出願に役立てたい』

など、今後の業務にぜひ活用したいという前向きな感想をいただきました。また、3/31(金)に開催する「グローバル・デザインマネジメント・セミナー」にも継続して参加を希望される方もおられ、大変嬉しく思います。次回のセミナーも無料ですので、ぜひご参加ください。

本セミナーに関して何かご質問や気になることがございましたら、お気軽に下記のお問い合せボタンからご連絡ください。今後も、皆様のお役に立てるセミナーを定期的に企画していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。ご参加いただいた皆様、3時間の長丁場、お疲れ様でした!

Topics: グローバル, ブランディング, セミナーレポート


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