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Posted by Inoue - 10 2月, 2017

今さら聞けない、正しい校正の仕方 校正のキホンのホ

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こんにちは。校正やっています井上です。

今回は、前回の「キホンのキ」に続いて、「キホンのホ」です。

じゃあ、次は「キホンのン」か? というと、「あ、え、うん…」と言葉を濁すしかないのですが、多分そうなると思います…。

 kosei1.png

※黙々と校正する姿

 

校正というお仕事は、少しの文房具と自分の頭だけで出来る仕事です。だから、誰にでも簡単に出来るように感じますが、それゆえに個人の能力が試される難しいものでもあります。これから校正を始めていく方、校正のスキルが伸び悩んでいる方にとって大切なことは、以下の3つです。

 

1つ_ 間違いのパターンを見つける

2つ_ 間違いを推測する

3つ_ 他の校正者の赤字を見る

 


まず1つめ_「間違いのパターンをつける」


これには、数をこなしていくのが一番の近道です。どんな仕事でもそうでしょうが、数をこなして色んな間違いに触れていくことで、見えてくることがあります。最初の段階から、失敗を恐れ時間をかけ、慎重にビクビクやっていても、将来を考えれば、立派な校正者になるのは難しいかもしれません。数をこなして、たくさんの間違いに触れていくことが大切です。そうすると、間違いには、ある程度パターンがあることに気づきます。カタログやパンフレット、WEB、書籍などの媒体ごとに、起こりやすい間違いもありますし、媒体に関係なく起こる間違いもあります。そのパターンを見つけ出して、類型化し、身に付けられるかが〝最初の大きなカギ″です。

 kosei2.png

 


次に2つめ_ 「間違いを推測する」


単純に間違いを見つけるのは、正しい研修を受けていたら誰にでも出来るもの。そこで、次は、どんな間違いが起こりうるかを推測しつつ校正してみましょう。

 

例えば、

・「ここに赤字が入ったな。他に、この赤字の内容に連動している個所はないかな」

・「ここが間違っている。おそらくあそこも間違っているかも」

・「ページが入れ替わったか。じゃあ、ここやあそこにも影響してくるかも」

 

などと、推測を立て校正をする。

 

常に、考えながら、思考を張り巡らせて推測力を高めていく。そうやって、最初のうちに推測する力を身に付けて、どこまで視野を広げられるかが校正者として重要です。慣れていくと、赤字を見ただけで、ある程度、起こりうる間違いは推測できるものです。ちなみに、うちの校正室では、「よくある間違いあるある」を蓄積し、皆で共有しています。

 

kosei3.png

※「よくある間違い」の一例

 


最後に3つめ_ 「他の校正者の赤字を見る」


1つめと2つめは、自分の努力でどうにかなりますが、他者の力を借りなければならず、かつ一番重要なのが、この3つめです。他の校正者が入れた赤字や疑問を見ること。数をこなすにも、自分だけではどうしても限りがありますし、自分だけの推測では、自己流に陥りがちです。“人は、自ら経験した範囲内でしか、思考できない”ということを述べている方もいます。そんなとき、他の校正者が入れた、赤字や疑問出しを見る。見ると言っても、漠然と見ていてはダメです。

 

ここで考えることは、

・どうしてこういう間違いが起こるのか?

・自分だったら、この間違いを見つけられたか? 

・見つけるためにはどうすればいいのか?

・他にどのような同じ間違いがあるか?

 

などなど、あげればキリがありませんが、色々考えることで、視野が広がっていきます。自分の視点だけでなく、他者の視点も取り入れて、熟考することで、上達のスピードアップにつながります。

時間があれば、他の校正者と色々お話ししてみるのもいいかもしれませんね。

 

自分も日々、勉強の身ですので、校正・校閲に関するご質問・情報等あれば、inoue.eiji@d-cd.jp まで、メールください。

何でも歓迎です!

 

Topics: 校正・校閲, コラム


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