日常をよりクリエイティブに ~甘栗編 その1~

header-picture

shutterstock_173199026.jpg

こんにちは!

デザイン部門所属の川島です。

今日は「日常をもっとクリエイティブに楽しむ」をテーマに、甘栗売りのアルバイトをしていた頃のお話をご紹介したいと思います。

30年ほど前、知り合いの食品販売を行っている会社の社長に誘われ、福岡の黒崎という町の商店街でよく甘栗売りのアルバイトをしていました。甘栗は一袋500円で販売されており、普段の売り上げは1日あたり5~6万円ほど。しかし、自分がお店に立った日の売り上げは1日で15〜20万円にものぼりました。実は私が他の人よりも商品を多く売ることができたのには、ある理由があります。

周りのお店の販売員は、売りものである「甘栗」の存在をより強く知らせるために、商店街を通るお客さんに大きな声で一生懸命声をかけていました。しかし、私は他の販売員と同じ様に大声で甘栗を叫ぶことはしませんでした。

なぜなら、私は売りものである「甘栗」に対して、「甘栗は心の隙間を埋め温かい気持ちを作る」という自分なりのコンセプトを作り、それに合わせて販売スタイルを工夫していたからです。

ここで注目したいのが、コンセプトの中にある「心の隙間を埋め」というワード。

これを行動に変換した場合「大きな声で一生懸命」は合いませんよね。

だから私は、大声で叫ばない代わりに、通行人が販売射程距離50メートルに入る前までは、楽しそうに美味しい甘栗が焼けたことが伝わるよう、緩やかなテンポで優しく大きな声で「甘~くて、美味し~い、焼きたて甘栗いかがですか~~」と歌いかけました。

そして、50メートル内に入ると反対方向を向き、少し小さな声で同じフレーズを繰り返すのです。

するとお客さんは、これまで自分に向かって呼びかけを行っていた販売員が反対方向を向いたことによって「心の隙間」を感じ、その隙間を埋めようと甘栗屋に自ら近寄ってきてくれました。

次回に続く;https://www.daishinsha-cd.jp/blog/creative-marketing-tips 

Topics: DCD, Tips


Recent Posts

事例紹介:製薬業界におけるCX変革のためのトレーニング

read more

2024年4月から合理的配慮の提供が義務化!WEBサイトユーザビリティとの関係は?

read more

人的資本経営を推進する企業の「採用戦略」として重要なこと

read more