本書は問題解決のためのポイントであったり、リーダーシップ・マーケティング等と、ビジネスにおいて尾さえるべき「基本」を広く網羅しています。
物事を失敗することなく順調に進める上で「基本」という概念はとても重要です。あらゆる分野において結果を出すのもそうですし、人とのコミュニケーションにおいてもそうです。そしてそれはビジネスにおいてもそうと言えるでしょう。私の業務は主に社内でデータを管理するというもので、営業職の方のように会社の内外でお客様と会う機会は中々ありません。そのためビジネスにおける作法のようなものを知る機会もあまりなかったため、本書の内容は知っておいて損のないものでした。
中:「言葉にできる」は武器になる。
「世界は誰かの仕事でできている。」「バイトするなら、タウンワーク。」等の有名なコピーを作ったコピーライター梅田悟司さんが、「言葉」についてまとめた一冊です。人に動いてもらうための言葉を発するにはどのような心構えを持つ必要があるのか、いわゆる言葉における「型」の紹介と実践的な技術を記しています。人に響く言葉を生み出すための思考法を著者ならではの視点から紹介しております。
言葉とは使い方次第で毒にも薬にもなります。SNSにおける炎上であったり、仕事や人間関係における失敗等も、元をたどれば言葉の使い方を間違えてしまったからこそ起きています。言葉というものを軽視できないからこそ、本書の考え方は重要だと感じました。
右:うまくいったやり方から捨てなさい
「捨てる」という言葉を聞くと悪いイメージとして受け取られやすいですが、本書はマイナスの意味合いとしては使用していません。「捨てる」と評し、自身の培ってきた価値観を意識的に変えることで何が得られるのか、といったことを著者の半生を交えながら紹介しています。自己啓発の要素が多い印象を持っていましたが、マーケティングの理論と通ずる部分が多く、私にとっては共感できる点がたくさんありました。読みながら「ここは仕事に使えそうだ」「これは挑戦してみよう」とすんなり思えた読みやすい一冊でした。
以上、3冊のご紹介でした。