東京国立博物館 興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」に行ってきました ~その1~

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こんにちは。進行管理の佐藤です。

今春この特別展の企画を耳にしてから、期待に胸高鳴らせ待つこと半年。ついに始まりました、東京国立博物館の「運慶」展。休日まで待てず、最初の金曜の晩(※1)に上野へ足を運びました。

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史上最大の運慶展、上野で
日本彫刻の最高峰、集結
奇跡の55日間

これは東京国立博物館(以下東博)発行の配布物にあった惹句です。形容に偽りありません。この規模、この内容で、2か月間。奇跡レベルです。

のっけからボルテージが上がってしまい恐縮です。こちらをご覧くださったみなさんへ何より伝えたいのは少しでも興味があるかたは、足を運んでください。に尽きます。僅かでも関心のあるかたは、是非お見逃しなく。


見てきた感想です。展示の様子などを。


まず東博の今回の展示方法に拍手を送りたい気持ちです。小さめの作品を除いた仏像のほとんどが、むきだし展示。目の前にガラスなし、柵なし。すぐ眼前に置かれているのです(足元には外周を囲む枠があります)。もうこれだけでクラクラ来るのですが、加えて、仏像の周囲ぐるっと360度から好きな角度で見ることができます(例外展示あり)。正面以外からの鑑賞を強く意識していることがスペースやレイアウトからわかり、運慶仏を隅々まで見てほしい、という博物館側のメッセージが伝わってきます。次に照明です。全体にほの暗いのが、収蔵寺院のお堂や須弥壇をイメージさせます。会場のピンスポットに浮かび上がるそれぞれの仏像は、遠目に美しく、近くでも鑑賞しやすいものでした。壁面の解説も鑑賞を妨げない文章量で、内容も読ませます。次回来るときは、普段は利用しないのですがさらに鑑賞に集中できることを期待して、音声ガイドを試してみようかと思っています。展示は運慶仏だけでなく運慶の父康慶や、息子湛慶ら慶派仏師の作品も並び、運慶の活躍した時代背景がわかりやすく解説されています。諸仏像も充分に見ごたえがあります。

教科書やどこかで写真を見たことのある仏像。大半が国宝、重要文化財の傑作、有名仏像ぞろい。きっかけや楽しみかたは何通りもあります。まずは足を運んでみてください。

当初から開催期間中は繰り返し足を運ぼうと計画していましたので、次回は同じ東博内の本館14室で先行開催されている「運慶の後継者たち―康円と善派を中心に(※2)」も必ず見て来ようと思います。当日は高揚しすぎたせいかへとへとになりましたが、非常に充実した時間を過ごすことができました。鑑賞した仏像の感想は、あらためてお伝えしたいと思います。

(※1)当展は金曜、土曜と11月2日(木)は20:30まで入場可能。仕事帰りに立ち寄れます。

(※2)運慶の後継者たち―康円と善派を中心に

会期:2017年8月29日(火)~2017年12月3日(日)

会場/東京国立博物館 本館 14室

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1874

■興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」開催概要

会期:2017年9月26日(火)~11月26日(日)

※会期中に一部作品の展示替えあり

会場:東京国立博物館 平成館(上野公園)

開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)

(ただし、金曜・土曜および11月2日(木)は21:00まで開館)

休館日:月曜日(ただし10月9日(月・祝)は開館)

http://unkei2017.jp/

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Topics: コラム, レポート, 休日・家族


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