HTML5/CSS3をガンガン使って、WEBサイトに簡単に動きを付けたり
レスポンシブデザインでのサイトを効率よく作りたい!
と、開発者の方なら思っている方は割りといるかと思います。
これって裏の意味としては、「古いブラウザ(主にIE)に対応してると、実装方法やっかいになって工数も増えるんですけど…。」ということが含まれていますよね。
これは発注する側から見ても、古いブラウザに対応してると、かかる時間もコストも増えてしまうということです。
ただ、「社内で使えるブラウザはIE8なんだよね。。」「BtoBの業態だからクライアントも古いブラウザの可能性もあるし。。」等など、様々な事情があると思います。
どうしても、ある程度の旧ブラウザまでは対応範囲に含めなければならないのが現状です。
そこで、今回は2015年半ば現在、今対応していくべきブラウザについて、ブラウザのシェアや、現場での感触を織り交ぜ述べていきたいと思います。
ブラウザシェアについて
1年前に日本のブラウザシェアを調べた際は、IE8は6%程でIE10が11%、IE11はTOPで20%程でした。Chromeはver.34が9%、Firefoxはver5%程度です。
そう見ると、IE8に対応するのもなんだかな…という感じですが、完全には捨てきれない状況です。
IE6やIE7は、Windows XPのサポート終了に伴ってかほぼ居なくなりました。これは余程の理由が無い限りは捨て置くのが良さそうです。(さらばIE6)
そして今は、下の図のように変化してきています。
※StatCounter 調べ
左の図がPCブラウザシェアについて、右の図がタブレットやモバイル(スマートフォン)を含めたブラウザシェアです。
PCだけで見ると、IE11は36%まで伸ばしていますね。そして驚くことにChromeが28%強とシェアを伸ばしています。
一方IE8は2.67%、IE10は2.44%と、数を減らしています。
かなりのユーザーがIEを最新バージョンへアップデート、もしくはChromeへ移行しているようです。
ちなみに、面白い結果ですがこんなにIEばかり使っているのは日本とほんの数カ国だけです。
また、モバイルやタブレットを含めたシェアを見てみると、モバイルとしてiPhoneのSafariとAndroidのChromeやデフォルトブラウザがかなり上位に来ています。こちらも昨年より数値を上げてきています。タブレットはあまり変動が無いようです。
まとめると、「最新ブラウザ+モバイル」への対応が最善と言えそうです。
しかし、これはあくまでもブラウザシェアなので、実際にはWEBサイトのユーザーが”一般”の方なのか、”企業”の方なのか、もっと言うと、WEBサイト閲覧のシチュエーションが「休日に家で見る」のか、「通勤など移動中に見る」のか、「会社で調べる」のか等、様々な状況・対象によって、どのブラウザを対応するべきなのかは変わります。
シェアから見ると「最新ブラウザ+モバイル」ということが見えて来ましたが、現場ではここ1年はIE8までは対応することが多くありました。
そこで後半では、現場の感触やIE8について触れながら、あと半年~1年や、1年後以降のブラウザ対応を考察していきたいと思います。