2015年、今対応していくべきブラウザはどこまでか?!(後半)

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2015年半ば現在、今対応していくべきブラウザについて、前半ではブラウザのシェアから対応するべきブラウザを見てきました。

今回は、現場の感触やIE8について触れながら、あと半年~1年や、1年後以降のブラウザ対応を考察していきたいと思います。

 

 

 

現場の感触として

前提として、BtoBのクライアント様が多い環境というのもありますが、ここ1年の現場の感触としては、やはりIE8がキーになっていました。

 

実際、「社内のブラウザ(IE)のバージョンは8になったよ。」という話や「お客様が見れないということになったら困るし。」という声はよくありました。

ただ、ここ最近は企業サイトにおいても「IE8は要らないよ」という案件が出てきているのも事実です。

 

 

企業のコーポレートサイトだと、対象ユーザーの閲覧シチュエーションが「会社のPCで調べる」が多いこともあり、古いバージョンまで対応するのは必要なことです。

 

ここまでの、シェアや現場の話からトータルすると、「(企業のコーポレートサイトにおいて)今対応しておくべきブラウザは、最新モダンブラウザ~IE8まで。」というのがベターそうです。

 

 

 

IE8について

これまでIE8まで対応と述べてしまいましたが、IE8について少し触れたいと思います。

 

Windows Internet Explorer 8 (ウィンドウズ インターネット エクスプローラー 8)はマイクロソフトが2009320日に公開したInternet Explorer ファミリーのウェブ ブラウザーである。”

出典:Wikipedia

 

もう6年も前のブラウザということですね。

基本的にはウェブ標準に準拠するように開発されたものなので、HTML4.01の準拠やCSS1の完全対応、CSS2.1の多くに対応、JSONData URLSession Storageなどが使えます。

逆に対応していない事としては、HTML5CSS3の殆どに対応していません。

 

そう、HTML5CSS3です。

WEBの開発者が今頃HTML5CSS3で沸いていたら、ちょっと遅くないか…、となりますが、つまりはそういうことです。

 

HTML5が使えなくて困ることとしては、Canvas, SVG, WebGL, Audio, Video...などが使えないこと。

CSS3が使えなくて困ることとしては、background-size(背景画像のサイズ)、border-radius(角丸)、opacity(要素の透明度)、rgba(色の透明度)、rem(単位)、transition(変化:ie9も未対応)、animation(動き:ie9も未対応)、Media QueriesCSSの割り振りを指定:レスポンシブの要!)などのプロパティーが使えないことや、:nth-child()(リストなどのn番目に適応させる)、:not()(~以外の要素に適応させる)などのセレクターが使えないことです。

 

技術的な詳しい話はここでは省略しますが、()内にも書いているようなデザイン上使いたいことなどが難しいですし、なにより「レスポンシブデザイン」に対応しづらくなります。

 

これは、ブラウザシェアで明らかになっていたモバイルの普及に対する対応に対しても障壁になります。

レスポンシブによるモバイル対応で、より広いシチュエーションでの閲覧を取るか、

旧ブラウザへの対応で、古いPCや環境に対応を広げるか、

という選択に迫られることになります。

両方を取るというのが善策に思えますし、実際現場でもそのような対応は多いですが、デザイン上もコード上も繁雑になりやすいですし、時間やコストもかかってしまいます。

 

 

ちなみに、上記の全部盛りを行っていく上で、グレースフルデグレーションとプログレッシブ・エンハンスメントという考えがあります。

 

・グレースフルデグレーション

今あるリッチでインタラクションが豊富なサイトを下位の閲覧環境ではインタラクションを減らして観覧できる状態までにすること。

 

・プログレッシブエンハンスメント

最初はどのブラウザにでも基本コンテンツ(情報)がしっかり伝わるサイトを作りその上、上位の閲覧環境にはより豊かなユーザーエクスペリエンスを提供すること。

 

 

つまり、「最新ブラウザを前提として、旧ブラウザでもとりあえず見られる状態にはする」というのと、「旧ブラウザを前提として構築して、その上で最新ブラウザにはより良い形で提供する」ということです。

土台が異なるので実装方法も変わりますし、何より適したコンテンツも変わります。一概には言えませんが、主に前者が”特設・キャンペーンサイト”など、後者が”コーポレートサイトやECサイト”などに向いていると言えます。

 

 

 

2015年現在、そしてこれから

ここ最近1~1年半くらいの間は、IE8まで対応がベターでした。

ただ、ブラウザシェアの流れや、Googleが“モバイルフレンドリー”を提唱してモバイル対応していないWEBサイトの検索結果を落とす方向になってきていることを見ても、「モバイル」への対応がマストになってきています。

そして、IE8,9,10などの旧ブラウザがかなり減ってきている状況や、IE8は対応不要といった案件が増えてきている現状を踏まえると、半年後にはPCブラウザは殆ど最新かそれに近いものまでの対応で良さそうです。

 

結論:

あと半年~1年⇒最新ブラウザ~IE8まで+モバイル対応

1年後以降⇒最新ブラウザのみ+モバイル(+新たなデバイス)対応

 

という状況になってくるかと思っています。

 

ただし、世論はこの方法が通常だからとりあえずこの方法での対応をする、というのではなく、しっかり要件や目的を踏まえて、現在進行形の今と少しの先を見据えて、適した最善案を毎回考察して提示して行きたいですね。

Topics: web, コラム


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