こんにちは。ブログ初登場の営業担当の田口です。私からは、印刷に関する素朴な疑問を記事にしてお届けしたいと思います。
今回から3回に渡り大伸社グループで印刷事業を担う、ライブアートブックスの吉野、杉本がレクチャーします。
ライブアートブックスとは?
写真集、美術書籍、カタログ等の印刷事業に特化したDCDのグループ会社です。印刷事業を通して芸術文化の発展と、お客様に感動をご提供していくことを目指しております。>>詳しくはこちら
本日のテーマは、「オフセット印刷とオンデマンド印刷の違い」。この疑問は、パンフレットやチラシ、ポスターなどを初めて作る時に誰もがぶつかる壁ではないでしょうか?入社当時のフレッシュな気持ちに戻ってインタビューしたいと思います!
田口:本日はよろしくお願いします。早速ですが、私は入社前までは印刷機といえば家庭用プリンタのイメージしかありませんでした。
吉野:それは一般的に「オンデマンド印刷」と呼ばれるものですね。
田口:それでは、よく比較に出される「オフセット印刷」とは、何が違うのでしょうか?
吉野:大きな違いは、印刷するために「版」を作るかどうかです。オフセット印刷だと、版をつくることが必要になります。子供の時に美術の授業で版画を作る時に木や金属の板を掘りませんでしたか?あれが版と呼ばれるものです。版は作るのは大変ですが、一度掘ってしまえば同じ作品を大量に刷ることができましたよね。あとは、(若い方は知らないかもしれませんが)プリントゴッコを想像してもらったら良いかと。
田口:プリントゴッコ、私も小さいころに使っていました。ぺったん、ぺったんと・・・あれが版なのですね。
杉本:オフセット印刷は、印刷部数が多かったり、カタログなどページ数が多い場合にコストが抑えられますね。やはり、一度版を作ってしまえば同じものを大量に印刷できますから。あとは、大きいサイズの印刷をしたいときに向いています。一般的にオンデマンド印刷はA3が上限ですからね。
吉野:一方、オンデマンド印刷は印刷部数・ページ数が少なかったり、サイズが小さいものに向いてますね。
杉本:そのほか、版を作らない分いろんな絵柄などのバリエーションを増やしたいときにも良いかと思います。
田口:そうなんですね!あと、よく「オンデマンド印刷」よりも「オフセット印刷」の方が美しいという話を聞きますが。
吉野:それは一概に断言しづらいですね。とても綺麗に刷れるオンデマンド印刷もあるので。ただ、印刷に携わる者から見れば同じデータを「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」の両方で刷ったら見分けはつきますね!
田口:なるほど。つまり、ここまでの話をまとめるとオンデマンド印刷とオフセット印刷のどちらにするか迷った時は、「部数」・「ページ数」・「サイズ」を総合的にみて判断すべきだということですね!
次回は、「オフセット印刷の工程と加工の種類」をお送りします。お楽しみに!
3/6更新【第2回】ここが知りたい!印刷の基礎の基礎 オフセット印刷の工程と加工の種類について教えてください!