ソーシャルVRアプリ『Rec Room』のご紹介

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こんにちは、企画制作の後藤です。

今回は非常に完成度の高い海外のソーシャルVRアプリをご紹介したいと思います。

そのアプリの名前は『Rec Room』といって、同じアプリを体験している他のプレイヤーと、ネット上で同じ空間を共有して、コミュニケーションやゲームを楽しむことができるソーシャルVRアプリの一種になります。HTC vive や Oculus Rift などのデバイスに対応しています。現在はアーリーアクセス(ベータ版)ということもあり、無料で遊ぶことができます。

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アプリ内で操作するキャラクターは頭と手、胴体のみでできており、非常にシンプルにデフォルメされています。ソーシャルVRは現時点でも既に複数の会社から発表されていますが、特に海外のソーシャルVRは「何か違う」と思ってしまうようなデフォルメのされ方をしているものが多いです。ところが、この「Rec Room」のキャラクターは、絵文字のような可愛らしさがあり、 絶妙なデフォルメ具合だと思います。上の画像は鏡を見ながら着替えているところで、鏡に映るキャラクターは、プレイヤーが動かすモーションコントローラーやヘッドセットの動きに連動して動きます。VRの中で鏡に映る自分の姿が別のキャラクターとして映っているのを見るのは、まるで自分が変身したような不思議な感覚があります。

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上の画像は広場の役割を果たしているロッカールームという場所になります。ゲームに参加する前のプレイヤーはここに集まります。フリスビーやダーツ、卓球などインタラクティブに操作できるモノがたくさん置いてあるので、他のプレイヤーとコミュニケーションを取ることもできます。

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中にいる人たちはみんなフレンドリーで、手をかざすとたいていの人がハイタッチを返してくれます。遠く離れた場所や国にいる人たちと、ハイタッチや握手を交わすことができるというのはなかなか感動的です。

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ハイタッチに成功すると火花が飛び散ります。

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いたずらでペットボトルの水をかけたら飲んでくれました。

コントローラーを振り回してダンスをしていると、周りの人たちも踊りだして、その場でちょっとしたダンスパーティーが始まるなんてこともあります。ロッカールームではゆるくて楽しいコミュニケーションを楽しむことができます。

さらにアプリの中には複数のゲームが用意されています。

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上の画像はペイントボールというゲームの一場面になります。テレポートで移動しながら、ペイントボールを撃ち合うゲームなのですが、モーションコントローラーを使って狙いを定めるので、実際に狙っている感じが非常に強いです。FPSということになるのですが、手だけ伸ばして打ったり、シールドでガードしたり、手榴弾を放り投げたりと、VRであることを存分に活かしたゲームを楽しむことができます。

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ペイントボールなので殺伐とした空気にならないところがお気に入りです。

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このアプリで最初に用意されている服の種類はあまり多くないのですが、ゲームで得点を重ねると新しい服やアクセサリーがプレゼントされます。顔がシンプルなぶん、見た目が違いの見せどころとなるので、新しいアイテムを手に入れようと思わず夢中になってしまいます。

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こちらはシューティングゲームの場面になります。レーザービームを使ってロボットと戦いながらステージを進みます。やられてしまったときは、仲間にハイタッチをしてもらうと復帰することができ、同時に全員がやられてしまうとゲームオーバーになります。仲間と助け合いながら進めるので、共闘しているという感じが強いです。

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なかなか難易度が高いです。

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上の画像は、RPGのように、剣や弓を使って、モンスターを倒しながら進むゲームの一場面です。暗くてライティングにも雰囲気があるので結構怖いです。この他にもドッジボールやディスクゴルフ、何の絵を描いているものを当てるゲームなどなど、様々なゲームが用意されており、他の参加者とのコミュニケーションを楽しみながら遊ぶことができます。

VRは実在感が強い分、一人で体験していると孤独感を感じることがあります。

CNET Japan:VRは孤独を解消すべきだ–「Oculus Rift」を体験して感じたこと

https://japan.cnet.com/article/35099883/

個人的には、コミュニケーションがこれからのVRの鍵になると考えていますが、このアプリを体験してみて、その確信を強くしました。このアプリは、世界中の人たちに楽しまれており、英語圏の人たちに限らず、日本人や中国人など、様々な国の人に会うことができます。キャラクターのデフォルメ具合や、コミュニケーションの取り方、ゲームバランスなど、どこをとっても非常に完成度が高く、ソーシャルVRに正解があるとしたら、現時点ではこの『Rec Room』が、その正解に一番近いと思います。VRではキラーコンテンツ(デバイスやプラットホームの普及を促進するコンテンツ)や長く遊べるコンテンツが待望されていますが、このアプリにはその器がありそうです。これからのソーシャルVRの成長がとても楽しみです。

以上、『Rec Room』のご紹介でした。

Topics: コラム, VR・AR・CG


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