伝わるカタチ「シンボルマーク」

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グラフィック制作を担当している塩谷です。

オリンピックのエンブレムが決まりましたが、

皆さんは決まったデザインにどんな印象を持たれましたでしょうか?

 

国民を巻き込んだ一大コンペでしたが

デザインする事も、それを決める事も大変です。

今回は株式会社大伸社コミュニケーションデザインの設立時に制作した

コーポレートマークの制作についてお話しします。

グラフィックデザイナーの役割は

「伝えたいコトをビジュアルで表現すること」です。

 

会社設立時に決定した

「大伸社コミュニケーションデザイン」という社名について、

いったい何をする会社なのか伝えることをまず検討しました。

「当社はただの制作会社ではなく、

相手としっかり向き合い、コミュニケーションの力で

クリエイティブを行う」会社です。

 

様々なカタチのアイデアを社内で検討しましたが

こちらでは「face-to-face」、「伝える伝わる」というコンセプトで

最終的に3案を制作しました。

 DCD_Logomark_1.jpg

 

DCD_Logomark_2.jpg

DCD_Logomark_3.jpg

DCD_Logomark_4.jpg

DCD_Logomark_5.jpg

DCD_Logomark_6.jpg

DCD_Logomark_7.jpg

DCD_Logomark_8.jpg

社内で制作された複数案の候補とともに

匿名でWEB投票を行ないました。

 

僅差で決定したマークがB-1です。

DCD_Logomark_2.jpg

 

このマークの意匠性が登録商標で他社とかぶってしまうことが無いか

特許電子図書館(IPDL)(現 特許情報プラットフォーム)で簡易検索をし、

投票結果が出る間に確認しています。

これは東京五輪エンブレム問題が起こる前の話で、

制作したロゴマークで商標をとる際に簡易的に行っているものです。

 

登録商標は最初から調べているわけではありません。

似ているものを除外してから考えると、発想を狭めてしまうためです。

同じ人間が普遍的なテーマで何かを作るのであれば、

似たアイデアも多数出ます。

幸い、極端に似ているものはありませんでしたが

最終的には、当社の弁護士と確認を行っています。

 

伝わるカタチに向かってビジュアル表現するときは、

コンセプトやネーミングなどの情報からビジュアライズしますが

それに対する客観的な視点、ルール違反の有無の確認といったことも

カタチづくるのと同様に大事なこととなります。

 

決定したコーポレートマークは

文字をベースにしたタイポグラフィーのカテゴリーに入るものです。

ということで、日本タイポグラフィ年鑑2016に応募したところ

入選、掲載されています。

 

次回は、伝わるカタチ「タイプフェイス」

文字は、そのカタチで何を伝えることができるのかについて

お話ししたいと思います。

 

 

Topics: ニュース, クリエイティブ


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